キャンパスの外にある学びを探しに!
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201506/25

原体験を通して自分の在り方、生き方を探る

株式会社テーブルクロス 代表取締役 城宝 薫


高校までに経験した原体験が大学での過ごし方を教えてくれた。そしてさらに大学で精力的に動いた結果、自分のやるべきことが、そしてやりたいことが形になって見えてきた。飲食店を予約すると、予約した人数分の給食が途上国の子どもたちに届くという飲食店予約アプリ「テーブルクロス」をリリースした、学生起業家である城宝薫さんに「きっかけ」やいま伝えたいことを語ってもらった。

立教大学経済学部に通う現役大学生でもある城宝さん

自分の進むべき道を示してくれた海外での原体験

高校1年生のとき、地元の自治体が姉妹都市との間で行う、国際交流プログラムに参加する機会に恵まれ、アメリカのフロリダ州に短期滞在しました。そこで見聞きした世界は、それまで家族旅行で経験してきた海外とは全く違い、いまの私の価値観を形作る最初のきっかけとなるほど印象的でした。

まず感じたことは、日米の学校における生徒たちの学ぶ姿勢の違い。先生の質問に自分をアピールするように積極的に発言しようとする姿勢に圧倒されました。日本の教育レベルは世界有数だと聞きますが、それでもこうした主体性や積極性については、アメリカに大きく水をあけられていると感じ、漠然とですが教育への 関心が高まりました。

もうひとつ、日本ではNPO法人=ボランティアで、積極的な利益の創造を行っていないイメージですが、アメリカでは社会貢献しながら利益も創造するというモデルが定着しており、これこそがこれからの日本が目指すべき理想の形ではないかと思ったんです。

ほかにもインドネシアやメキシコなどの国を訪れた際、自分と同じ歳くらいの子たちが、食べるために働かなければならない姿を垣間見て、改めて恵まれた自分の境遇を見つめなおしました。これらの原体験こそが、いまの私の活動に大きく影響しています。

こうした経験はまず、中高と生徒会に参加していた私の意識を変えてくれました。生徒会という組織を、主体的に意見が言える場に変えるにはどうしたらいいのか。そんなことを考えつつ、大学生になった自分、そしてその先の自分を具体的に想像するようになりました。

高校1年のときの海外体験がその後に影響

学生団体運営の経験から組織や働き方をイメージ

祖父が起業家だった影響から、小さいころから私も将来は社長になりたいという夢がありました。そのため、会社をつくる際に役立ちそうな経済や経営を学ぼうと考え、立教大学の経済学部に入学しました。

実は、大学に入学する前から自分の活動の場をつくろうと、NPO法人の設立準備をしていました。ところが大学入学後、学生団体の存在を知り、この仕組みを活用することに。それが「メイドインジャパンを元気にする」と言うコンセプトのもと設立した学生団体「ボランチ」です。中小企業をメインに、提携 して商品開発を行ったり、物販のアイディアを考えさせていただいたりという機会をいただいています。ここで、ゼロからイチを作り出す経験をしながら、ひとりではできないことでも、仲間と一緒なら頑張れることも身をもって知りました。こうしたゼロからイチが生まれる瞬間を楽しんでくれるメンバーが集まってい ます。

学生団体を運営していて良かったと思うことは、男女の動き方の特性みたいなものが見えてきたことです。男子は追い込みに強く、最後にはきちんと営業先を決めてきてくれる一方で、計画的にミーティングを切り盛りし、資料をつくるのは女子に軍配が上がります。それぞれがそれぞれの役割を尊重し、組織を運営するなかで企業や社会とかかわり、達成感を感じられるようになるのと比例して、団体に関わる人も増えてきました。

学生団体ボランチの活動

利益の創造と社会への貢献を実現する文化を日本に

学生団体を切り盛りしながら、自分の進路を考えるようになったのは2年生の終わりの頃でした。起業するか、就職するかは迷っていましたが、まずは就 活をすることに。大学入学後に訪れたメキシコで総合商社の方に話を聞いて以来興味を持っていた、商社業界から見始めるところからスタートしました。

OB・OG 訪問や、クローズドな就活イベントを通じて情報を収集すると同時に、「ビジネスにおける厳しい世界を見てみたい」という気持ちもあって、通信系の営業会社でアルバイトするという選択をしました。そこで担当したのが飲食店の紹介予約サイト。その際、飲食向けの広告ビジネスモデルを理解し、興味を持ちました。元々私は数字を追いかけることよりも、誰かのためにという思いで仕事をすることに興味があったため、こうした枠組みを誰かのために役立てることはできないかと考え始めたんです。これが社会貢献型グルメアプリ「テーブルクロス」のサービス提供に至ったきっかけです。

飲食店を予約すると、予約した人数分の給食が途上国の子どもたちに届く、という仕組みのテーブルクロスは、まさに私が高校の時に将来実現したいと考えていた、企業として利益を創造したうえで、同時に社会貢献をするというビジネスモデルです。

いま私の使命は、テーブルクロスを大きく発展させることはもちろんですが、この利益の創造と社会への貢献が同時に実現できる文化を日本にもっと根付かせることに寄与することだと思っています。(談)

子どもたちに笑顔をとどけたい

テーブルクロスについて

途上国のこどもたちへ、給食を届けるグルメアプリ。
外食時の1人分の予約が、途上国のこども1人分の給食に。

公式WEBサイト:http://www.tablecross.com
公式Facebook:https://www.facebook.com/tablecross
公式Twitter:@tablecrossvol


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