キャンパスの外にある学びを探しに!
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201412/15

自分自身が面白いと思い、しっくりくるサービスを

株式会社レレレ 代表取締役 山本大策さん


TimeTicket(タイムチケット)という、個人の時間を「チケット」にしてシェアできる、ユニークなサービスを開発・運営されている山本大策さん。大学時代、社会学部で学んだことがサービスに活かされているという山本さんに、同じく社会学部所属のNOIZ編集部員が、現在のお仕事と学生時代についてお聞きしました。

アイデアの源泉は、手を動かす過程から。

――僕たちはゼミでスマートフォン・アプリを制作中で、サービス開発に興味があります。まずはじめに、TimeTicketのサービスが生まれたきっかけを教えていただけませんでしょうか。

 元々ネット・オークションに代表されるように、個人によるインターネットを通じたモノの売買が、当たり前になってきたという実感がありました。同時に、それでもまだ「個人が売れていないモノってたくさんあるよな」という考えも持っていたんです。その二つを合わせて考えるうちに、個人が時間そのものを売ってみたら面白いんじゃないか、という発想に至りました。それがきっかけですね。

もう一つは、CoffeeMeeting(コーヒーミーティング)というサービスを2年前から運営していたことが大きなきっかけです。こちらも利用者が自分の空き時間を公開して、見知らぬ人と人が一対一でお茶を飲むというコンセプトでした。つまり「時間を公開すると、誰かに会える」という仕組みを既に作成済だったのです。もうあとは、この仕組みを使えば準備は整ったも同然だなと。

さらに、皆さんのニーズと言いますか、一対一で初対面の人と会って話すという体験は面白いという確認が済んでいて、これは売れるなと感じていました。

――アイデアは実際に手を動かす過程で、生まれることが多いのでしょうか?

 僕自身、CoffeeMeetingやTimeTicketを利用して、色んな人とお喋りをするのですが、その過程で「こういうことがニーズとしてあるんだな」という実感に出会います。対話の中から、次に実現したいアイデアが思い浮かぶことが結構多いですね

サービス開発は、自ら作って自ら楽しむ。それが大切。

――TimeTicketで、寄付ができるというコンセプトも?

そうです。TimeTicketはシェアの要素が重要なのですが、最終版をテストしたときに、ストレートに「時間を売ります」ですと、かえって伝わらない、 シェアされにくいなと感じました。そこで、寄付の要素を入れたら、そこに乗せる思いが似ているというか、コンセプトが分かりやすくなったんです。

あとは僕の場合、自分自身が使い易いかどうか、というところが大きいですね。今まで、人のために何かを作るという行為で、あまり上手くいった試しが無かったんです。CoffeeMeetingは自分自身のニーズから作ったサービスで、こうして広がった結果、起業にまで繋がりました。僕の場合は僕自身が面白いと思って、僕自身が作るっていうのがしっくりくる。

――ご自身で実感出来ることを信じる、ということでしょうか。

 その通りです。それが、僕なりのサービス開発ですね。

大学の社会学部で得たものが、今につながる

――それでは次に、学生時代のことをお聞きします。今では起業家として、ご自身で開発をしたサービスを展開されている山本さんですが、大学在学中は、社会学部で学ばれたとお聞きしました。その頃の学びは、今の仕事に影響を与えていますか?

与えていると思います。ごく普通の受験生だった当時、元々マスメディアに興味があって、その手の仕事に憧れを抱いていました。その憧れの延長線上で「社会を学ぶ=社会学」と思い、社会学部ならそういう学びができるのかなと、考えて受験をしました。

実際の社会学は、社会のルールがどうして出来上がったのか、というようなことが勉強の中心でしたから、少し違っていましたけれど(笑)。

――想像とは違って、落胆されたのでしょうか。

 いや、面白かったですよ。社会学って、社会の仕組みを可視化したり、要点を突かないといけない。そういう意味では、現在展開をしているサービスの開発と共通する部分があります。また、期待をしていたマスコミ関係の授業もあり、満足でした。

「シックス・ディグリー」をご存知ですか? 「6次の隔たり(Six Degrees of Separation)」といって、友達の友達をたどれば、世界中の人と必ずつながれる。今は4次の隔たりと言う人もいるそうです。グリー株式会社は、サービス名の由来をそこから着想したとか。元々は「GREE」もSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でしたからね。この辺の考え方は、社会学らしいですし。

社会学を学んでいると、インターネット・サービスやアプリ制作には有利だと思います。今の時代にあった、SNSの使い方や、SNSを利用したサービスを考えるのに役立つのではないでしょうか。

――それをお聞きして、社会学を学んでいる僕らも安心しました(笑)。最後にご自身の学生時代を思い返して、今の学生にアドバイスをいただけないでしょうか。

 やはり学生時代に、何か一つビジネスをやってみるというのはすごく良いですね。社会人になって、皆さん色々な経験をされると思いますが、多くの方は何らかのビジネスに携わるでしょうから。

僕もこの職業を始めた当初、無料で展開したサービスもありましたが、それだとあまり手ごたえを感じられませんでした。利用者が何人増えたということよりも、 僕が作ったサービスに、利用者の方が実際にお金を払ってくれた、ということの方が僕は手ごたえを感じました。それは、両方の経験をして初めて分かったこと です。

社会人になる前に、そういった経験ができれば、社会に関わるということの本質も分かってくるのではないでしょうか。

(取材 NOIZ編集部 荒井・伊賀、文 高子)

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