キャンパスの外にある学びを探しに!
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201410/30

演技を教えることで人を元気にしたい

俳優/演出家 神山一郎さん VOL.1


俳優として、演出家として、演技ひとすじに生きる神山一郎さん。舞台はもちろん、演劇を活用したワークショップの講師としても活躍中の神山さんに、「演じる」をテーマにお話を伺いました。インタビューから見えてきたのは、現実の世界における演技の効用。真面目に頑張ってもうまくいかない。本番になると緊張して力が出せない。そんなあなたに足りないのは、“演技”かもしれませんよ。

ジャッキー・チェンに憧れて

もともとジャッキー・チェンが好きで、映画の世界に興味を持ったんです。水曜ロードショーに木曜洋画劇場、ゴールデン洋画劇場、すべて夢中で見ていました。ただ出身が栃木だったこともあり、地元には演技に関わる情報なんて無くて、まさにテレビの向こうの世界でした。高校生になり、進路を決める段階になって初めて、「あれは演技というもので、それを舞台や映画で行うのが役者という仕事」といった事実を知りました。そこからはもう自分も学びたい! と、演劇を学べる大学の受験、入学まで一直線でした。

大学で学んだからこそ身に付く知識と技術がある

大学ではみんなで舞台を作ったりしながら、演劇をみっちり4年間勉強していました。正直なことを言うと、何もわざわざ大学で演技を学ばなくても、役者にはなれます。教室で勉強をするくらいなら、劇団などでより多くの経験を積んだほうが、ひょっとすると演技そのものは上手くなるかもしれません。しかしなぜそういう演技になるのか、その演技にどんな裏付けがあるのか、理論的な軸は大学の学びがあってこそ。私の場合はとくに演技の講師もしているので、相手に教えるときは理論の裏付けが必要。大学で学んで良かったと思っています。

演劇ワークショップを始めた想い

役者を育成するための演技の講師として3、4年経ったとき、ふと「演技って福祉とか介護、教育に活かせるな」と思ったんです。そこで体にしょうがいを抱えた方やお子さまに安心してもらうために、社会福祉士の資格を取得。そこからスタートした演劇ワークショップの活動は、いまでは企業の研修などさまざまな場面で活用されるようになっています。演技そのものにストイックに取り組む人ももちろんいますし、素晴らしいとも思います。ただ私自身は演劇という文化の高みを目指すよりも、子どもたちに演劇を教えたり、お年寄りに演技を通じて元気になってもらったりしながら、演技の魅力をより多くの方に知っていただく活動をしていきたいですね。

 (VOL.2に続く)

(文・NOIZ編集部 杉本良子)


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